「未登記建物って売れるの?」
そんな疑問がある方に向けて、
私が実際に仲介した “未登記建物の売買” のリアルな話 を紹介します。
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未登記の古民家を売りたいという依頼を受けた
売主さんから相談を受けたその家は、見た目も雰囲気もとても良い古民家でした。
ただ一点だけ、問題がありました。
建物が「未登記」だったのです。
未登記というのは、建物が法務局に登録されていない状態 のこと。
外観は素敵なのに、この“未登記”が大きなハードルになります。
未登記だと売買価格が安くなりがちな理由
未登記建物は、価格が低い傾向にあります。
その一番の理由がこちらです。
- 未登記だと、住宅ローンが使えない物件だから。
住宅ローンは「担保」に土地建物をセットで入れます。
でも未登記だと、建物が法律上“存在しない状態”なので…
- 抵当権(ローンの担保)が設定できない
→ 銀行側がNGを出す→ 結果、住宅ローンが使えない
つまり、 “現金一括で買える人だけ”が購入可能になる
買う人の幅が極端に狭くなるため、どうしても売主側は価格を下げざるを得ません。
プロに一度査定してもらうだけで、 「売れる価格」や「登記すべきかどうか」が無料でわかります。
売主の希望は未登記のまま高く売りたい!でした
登記をするとなると、費用がかかるのでできればやりたくない。(私が担当した今回の事例だと20万円台でした)
そりゃそうだけど。。。
とりあえず、物件情報には未登記であることを明記したうえで、強気の価格からのスタートとしました。
お金持ちの人がセカンドハウスとして高くても買ってくれるかな?
古民家好きの外国人が円安の今、安い安い!と買ってくれることもあるし。
と。
売主「やっぱり登記します…」
数か月がたち、問い合わせはあるものの、建物未登記なので住宅ローンが組めないと説明すると断られることが続きました。
そこで売主さんは「やっぱり登記をした方がいいですね…」と。
そこで、登記を進めることになりました。
登記は、建物を調査・測量などしてもらい、土地家屋調査士に表題登記を作ってもらいます。
その後、司法書士に所有権保存登記をしてもらいます。
で、実際物件が売れたら、また司法書士に所有権の移転登記をしてもらうという流れです。
登記した結果…売れた!
登記を済ませ、今まで問い合わせてくれたお客様に連絡してみた結果、無事売れました。
まとめ
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未登記建物でも売買はできる
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ただしローンが使えず買い手が少ない
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価格が安くなりやすい
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登記すれば売れる可能性が上がる
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早く高く売りたいなら登記を視野に