古民家LABO

古民家専門の不動産屋で働く私の仕事日記

(実例)古民家を買って民泊を始める【開業編】

工事が終わっても、本番はここから。
3回にわたる連載の第3回目の「開業編」では、民泊を始めるための最初の一歩踏み出したFさん夫妻のお話です。

前回のお話【リノベ編】はこちら

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届け出とご近所説明

「民泊は届け出必須ですよね?」はい、必須です。

Fさんは自治体への手続きに加え、近隣向けの説明会も実施しました。

住民説明会を必ず開催するよう自治体から言われたので、ご近所さんに告知はしたものの、本当に誰か話を聞きに来るのか?反対されたらどうしよう・・・。と不安でした。

そして実際来てくれたのは数人。やはり少なかった。

「変な人は泊めないでね」「集団で騒がないように言ってね」と言われたくらいでした。

ルールと連絡先を書いた簡単なメモを配り、ご近所に迷惑にならないような運営をしていく旨を説明。

反対はなく、むしろ「楽しみだね」と言ってもらえたのが励みになりました。

開業前から始める集客

Fさんが最初にやったのはInstagram。リノベ中から、瓦の再利用、内窓の設置、坪庭の苔、行灯の灯りなど、リノベの過程を物語として発信しました。

オープン前日には、ビフォーアフターの写真を公開。フォロワーが増えた状態でAirbnbなどの大手サイトに掲載。

初めは友人に泊まりに来てもらい、その様子を写真でインスタに公開。

そこからサイト経由の予約が徐々に入り始めました。

駅から離れているけれど・・・

駅から徒歩20分、駐車場なし。

そこで、バス・タクシー・レンタサイクルの使い方を地図で示し、徒歩ルートの寄り道スポットも紹介。結果、「町家の通りを歩くこと自体が体験」になったようです。

立地を初めは心配していたけれど、「思っていたより、皆さん工夫して来てくれる」とご主人は驚いていました。

民泊の許可が下りる仕様にリノベすること(重要)

民泊は、工事が終わってから“消防や保健の基準に足りない”と発覚すると民泊の許可が下りずに困ってしまいます。
許可が下りる仕様で設計・施工するために、リフォーム段階から必ず民泊をやりたい旨を伝えてください。

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