古民家を買って、そこに住みながら家の半分を民泊にしたFさん夫妻のリノベーションの実例をご紹介します。

※3回にわたる連載です。今回は2回目。
前回のお話(物件との出会い編)はこちら↓
最初にやるのは家の状態チェック
まずはリフォーム業者さんに家の状態をチェックしてもらいました。
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床の下:木が腐っていないか、白アリは大丈夫か。
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天井の裏:雨が入った跡はないか。
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外まわり:屋根や雨どいは水をちゃんと流せているか。
屋根と雨どいを修理して「雨」を止める
この家の瓦は、昔の小さいサイズの瓦が使われていて、今の瓦と合いませんでした。
でも幸い、昔の予備瓦が庭に残されていたので、割れているところだけ取り替えました。
同時に雨どいを新しくして、雨が壁や床下に入らないようにしました。
→ ポイント:雨の道を整えると、家が長持ちします。
住む場所づくり。蔵を生活空間に
蔵はもともと荷物置き場。そのままだと夏は暑く、冬は寒いので、次の3つをしました。
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壁・天井・床の中に断熱材を入れる。
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窓を二重ガラスにして、すき間風と音を減らす。
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空気の入れ替え(換気扇)をつけて、梅雨でもジメジメしないようにする。
→ここは快適な生活ができるように、お金をかけてしっかりリフォームした部分です。
古民家は現代工法と勝手が違うため、古民家リフォーム実績のある会社が安心。経験豊富な会社を一括見積で比較しておくと失敗が減ります。
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民泊スペース「町家らしさ+泊まりやすさ」
民泊は1階の半分と2階を使いました。
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1階の客室は坪庭が見える位置に掘りごたつ。和の家具や小物も置いて、畳の部屋にベッドを設置。
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2階は梁を見せて日本家屋独特の雰囲気を出す。
- ミニキッチン、檜風呂、トイレを新設。
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家族の生活ゾーンとお客様ゾーンは、鍵や建具で分ける。
泊り客がオーナーの生活空間に入って来られないよう鍵をかけて、必要な時は呼んでもらうためのインターホンをつけました。
仕上げ「古さは味、暮らしは今風」
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床は、生活空間の方はフローリングにし、民泊スペースの方は外国人客が喜ぶ畳の部屋を用意。
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壁はもともと良い状態だったため、ほぼ補修はせず、一部漆喰に塗り替え。
漆喰は湿度の多い時期には湿気を吸い、乾燥時期には湿気を放出してくれて室内を快適に保ってくれます。 -
夜の照明はレトロなランプ+足元の間接照明で、写真も雰囲気も◎。
→ ポイント:“古い=暗い”にならない工夫を。
補助金を活用
Fさんは自治体の古民家再生の補助金約500万円をもらえたので大助かりでした。
古民家を残すこと、新しくお店を始めること、地域の交流の場として役立つこと。これらに該当する場合に出る補助金を使うことができました。
最近は、古民家がその地域にとって歴史的で貴重な財産であることから、古民家再生のための補助金を出す自治体が増えています。
図面や見積、活用の計画を出して審査に通れば、雨対策・断熱・水回りなど大切な工事に充てられます。
→ ポイント:お金は“最初に直すべき所”に集中。家の寿命が延びます。
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次回は、民泊の届け出・ご近所説明・集客まで。立地の弱みをどう乗り越えたのかをお届けします。
つづく…